食育・給食

FOOD

食育・給食

野山を思い切りかけまわって空腹を作ることが、ご飯をたくさん食べるポイント。
仲間と「おいしいね」を分かち合いながら、食べたい気持ちと、一生の味覚の土台を育てます。

手作り給食を前にいただきますをする子どもたち

FOOD AS LEARNING

「食べたい」を育て、
「好き」を増やす給食

どろん子の給食は、遊びから始まります

どろん子の子どもたちは、午前中にたっぷり外で遊びます。野山を歩き、走り、仲間と遊び込むことで、自然とお腹が空いていきます。

空腹を感じることは、子どもが自分の身体を感じる大切な経験です。お腹が空くから、ごはんがおいしい。しっかり食べるから、また元気に遊べる。どろん子では、この「遊ぶ→お腹が空く→食べる→満たされる」という自然なリズムを大切にしています。

たっぷり外で遊び、空腹になって園へ戻る。そのあとに仲間と食べる給食は、味覚だけでなく心と体を育てる教材です。どろん子の給食で栄養のバランスが取れているからこそ、ご家庭でも安心して見守っていただけます。

「食べることは生きること。食べたもので体が作られる。」という考えから、和食を中心に、薄味、発酵食品、食物繊維、噛む力を意識した給食を大切にしています。

安心すると、食欲が湧いてくる。入園してくる子の多くが偏食でも、毎日の積み重ねの中で、卒園する頃には好きなものが増えていきます。

空腹で食べ始め、満腹でやめる。このシンプルなサイクルが、子どもの食欲の土台になります。だからこそ、給食の前にはたっぷり外遊びをして、おなかをすかせてから食卓につくことを大切にしています。

根菜は大きめに切り、食感と噛みごたえを感じさせます。葉物は細かく刻んで食べやすく。旬の食材を丁寧に取り入れ、素材そのものの味と向き合える給食を目指しています。

仲間と同じ食卓を囲んで給食を食べる子どもたち

SIX POINTS

どろん子が大切にする6つの食育

1

「食べたい」を育てる

外遊びでしっかり空腹を作ることが、ご飯をたくさん食べるポイント。空腹で食べ始め、満腹でやめる。このサイクルを日々の保育の中で大切にしています。

2

みんなで「おいしいね」

アレルギーや体質にも配慮しながら、みんなで同じ食卓を囲みます。先生も同じメニューを一緒に食べます。「食べなさい」とは言わない。自然に食欲が育つ雰囲気を大切にします。

3

偏食も少しずつ

入園してくる子の多くが偏食です。まずは一口から、次は半分。2〜3歳頃はまだ食域が狭い時期。経験を積み重ねることで、卒園する頃には好きなものがぐんと増えていきます。

4

自然素材の手づくりおやつ

おやつは甘いご褒美ではなく、一食分のエネルギー補給。小麦・米・芋などを中心に、砂糖は最小限の手づくりおやつを毎日提供します。昼寝から起きたあとの午後の遊びを支えます。

5

口に運ぶまでのストーリー

クッキングや収穫体験を通して、食材が料理へ変化する楽しさを味わいます。どろん子ではクッキングで使ったメニューを給食でも出します。「自分で作ったんだよ」という体験が、食への自信になります。粉が水と混ざってまとまり、焼いたり蒸したりすることで、いつも食べているものの形になっていく。その変化は、子どもたちにとって不思議で楽しい体験です。家に帰って「こうやって作るんだよ」と伝えることが、子どもの自信にもつながります。

6

子どもの味覚は一生

幼児期の味覚は、生涯にわたって消えることはないと言われています。醤油・砂糖は控えめに、とにかく薄味で。素材の自然な味を感じる経験を重ねます。塩は食材のうま味を引き出す程度に、甘みはみりんや素材そのものの甘さを活かします。子どもたちが大きくなったとき、ふと思い出す味が、身体にやさしい日々の味であってほしいと考えています。

自然の中で見つけた食材を子どもたちが観察する様子

MENU EXAMPLES

どろん子のメニュー例

給食やおやつで大切にしている、素材の味・噛む力・季節の食材が伝わるメニュー例です。
レシピ本の画像を掲載しています。

どろん子のメニュー例 きつねうどん
きつねうどん
どろん子のメニュー例 コールスロー
コールスロー
どろん子のメニュー例 スイートポテトアップルパイ
スイートポテトアップルパイ
どろん子のメニュー例 にんじんケーキ
にんじんケーキ
どろん子のメニュー例 ほうれん草のおひたし
ほうれん草のおひたし
どろん子のメニュー例 高野豆腐のフライ
高野豆腐のフライ
どろん子のメニュー例 大根葉ふりかけ
大根葉ふりかけ
どろん子のメニュー例 鯖味噌煮
鯖味噌煮

KITCHEN PRACTICE

給食室で実践していること

根菜は大きく葉物は細かく噛む食材を日常に食材に配慮した献立同じ献立を囲む自然素材の手づくりおやつ発酵食品と食物繊維

どろん子の給食室では、食材の切り方ひとつにもこだわります。根菜は大きめに切ることで、食感と噛みごたえを感じさせます。葉物は細かく刻んで、小さな子でも食べやすく。「噛む」という行為が、消化を助け、あごの発達を促します。食べやすさだけを優先するのではなく、噛む力とともに飲み込む力も育てることを意識しています。ブロッコリーは茎を残すなど、子どもが手に取りやすく噛みやすい形を、日々の工夫の中で大切にしています。

アレルギーや体質に配慮した献立を基本に、みんなが同じ食卓を囲める環境を大切にしています。みそ汁を毎日の基本に、ぬか漬けや納豆など発酵食品を積極的に取り入れています。

おやつは甘いご褒美ではなく、一食分のエネルギー補給です。小麦・米・芋などを中心とした自然素材の手づくりおやつを毎日提供しています。砂糖の甘みは最小限に。子どもたちの体と味覚を育てる大切な一食です。

FOOD COLUMN

偏食と「おやつ」について

偏食の乗り越え方

まずは一口、次は半分

入園してくる頃は、多くの子が偏食です。2〜3歳頃というのは、まだまだ食域が狭い時期なのです。どろん子では、初めて食べる食材に抵抗のある子には、まずは一口から、次は半分、と経験させていきます。その経験の積み重ねが、子どもたちの食域をどんどん広げていきます。

諦めずに作り続ける

「お家のごはんでは食べないのに、どろん子では食べた」ということは、よくあります。お家のごはんで出すと食べない、ということもあるかもしれません。とにかくそこは諦めずに作って食卓に出し続けることが大切です。子どもの頃は苦手だった納豆がいつの間にか美味しいと感じるようになる。いつかそんな日が来るでしょう。家庭の食卓からその食材が消えてしまわないように、諦めないでみてください。あとは大人が美味しそうに食べること。子どもはよく見ていますよ。

安心すると、食欲がわいてくる

子どもの食欲は、身体の状態だけでなく、心の状態とも深くつながっています。いつもよく食べる子が、急に食べられなくなることもあります。

そんな時、どろん子では体調だけでなく、家庭での変化や子どもの気持ちにも目を向けます。心が安心できると、自然と食欲が戻ってくることがあります。

給食の時間は、栄養を補うだけでなく、子どもの心の変化に気づく時間でもあります。

おやつのこと

子どもは基礎代謝が高いので、寝ていてもエネルギーをすごく消費します。どろん子では午後食として、昼寝から起きたら炭水化物でエネルギーを補給しています。小麦・米・芋を使ったメニューを繰り返し、砂糖の甘みは最小限に抑えています。

おうちでも、エネルギーを補給するという意味でのおやつを大切にしてみてください。毎日でなくても良いから、簡単なおにぎりや芋・餅を用意してあげておくと良いでしょう。

FOR FAMILIES

家庭の食卓を支える給食

食の悩みは、家庭だけで抱えると大きな負担になることがあります。好き嫌い、栄養バランス、毎日の献立。保護者の方が一人で悩みすぎないよう、どろん子の給食が家庭の安心にもつながっていけたらと考えています。

卒園してからも、どろん子で覚えた味や、みんなで食べた記憶が、子どもたちと家族の中に残っていく。そんな給食を、日々大切に作っています。